NOCフェアトレード・プロジェクトをスタートします。
NOCでは、フェアトレードリソースセンター代表の北澤 肯さんのご協力を得て新たなフェアトレードプロジェクトの検討を始めています。
北澤さんには、先日のビオファの展示会の際にフェアトレードセミナーで
講師をしていただきました。
NOCメンバーの皆さんは、これまで以上に「フェアトレード」というテ―マに
関心を深めて頂き、ご自身のビジネス、お扱いの製品の背景を見直してみてください。
どのようにこのプロジェクトを進めて行くかについては、
メンバーの皆さんの積極的なご意見をいただき、大いに採り入れて行きたいと考えています。
つきましては、まずフェアトレードの現状を知ることから始めなくてはなりません。
北澤さんのホームページをご覧ください。
著書がありますので、購読してみて下さい。
そしてご自身なりの考え方を固めて、ご自身のビジネスへどのように取り込まれるか
ご計画下さい。
近日、北澤さんには、このコーナーに登場していただき、
特にコットンのフェアトレードについてのレポートを掲載してゆきたいと考えています。
ご意見ご希望をどしどしお寄せください。
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日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮崎 道男
2008.10.23
北澤 肯氏の略歴
2001年よりカンボジアで保健プロジェクトに関わる。
2003年より国際フェアトレード認証機関に勤める。
2006年にフェアトレード・リソースセンターを立ち上げる。
同年、自転車を使ったエコな広告媒体「アド*バイク」で起業。
児童労働ネットワーク運営委員、三宅島エコ・ライド実行委員会代表、
HIVと人権・情報センター事務局員を兼任。
他ライター、翻訳。
エコでソーシャルなプロデュースを手がける。
著書「これでわかるフェアトレード・ハンドブック(原題:Business Unusual)」合同出版
この本は、IFATやFLOなど、世界的なフェアトレードのネットワークにより編纂され、
2006年に出版されたものです。
フェアトレードの理念や歴史から、貿易構造の問題、行動規範などの企業取り組み、
フェアトレードを支える消費者運動などフェトレードを取り巻く事象を幅広く扱っており、
フェアトレードを広く、グローバルに理解するためにとても有効な本です。
またコットン、コーヒー、手工芸品、米にそれぞれ一章充てて、深く考察しています。
コラム、ケーススタディ、文献も豊富ですので、フェアトレードを初めて学ぶ方から、
研究者の方にまで役立ちます。
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日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮崎 道男
2008.10.23

<第6回>
2009.7.7 up
ベトナムのフェアトレ-ド事情 ②

皆さん、こんにちは。
5月中旬より、またベトナムに来ています。
JICAの北西部における地場産業育成プロジェクトにマーケッターとして参加しています。
プロジェクトの名前は
「農村地域における社会経済開発のための地場産業振興にかかる能力向上計画」と言います。
長いですが、ODAのプロジェクト名は通常このように長いようです。
さて、今はディエンビエンフーと言うラオス国境に近い街にきています。皆さんも世界史の授業で習ったかも知れませんが、ベトナム軍がフランス軍を打ち破り、独立を勝ち取った歴史的な場所です。
いま宿泊しているホテルの部屋は、なぜかトイレでしか無線LANがつながりません。だから、しょうがないから現在、便座に座ってこれを書いています。便座に座っていると自然と便意をもよおすから不思議です。(変なこと書いてすみません。。。)
一昨日、昨日とこの近郊にある村でワークショップをおこないました。この村の伝統的な織物を、
地場産業として振興させるのが目的です。
ベトナム北西部には、タイ族、モン族、ラオ族、ザオ族などなど、たくさんの少数民族の人たちが住んでおり、独自の織物を伝統的に作ってきました。しかし、原料が手に入らなかったり、他国から安い衣料がドンドンと流入して自家消費用に作る必要性が薄れているなど、生産自体が縮小しています。
生産が行われている地域もまだまだたくさんありますが、安い科学繊維や化学的に染められた糸や布で作られる場合が多く、伝統は失われています。
また「伝統的」に見える機械織りの製品が工場で大量生産されており、手織りでは生産性と価格でまったく勝負にならないということも、衰退の一因です。
これが、「効率」や「発展」なのかもしれません。「自然淘汰」という自然の節理。。。でも、伝統や文化が失われてしまうと、それは二度とは還らないわけですから、その時代、その環境に合わせた形ででも、存続させことが必要なのかと思います。特に「画一性」が進み、フランシス・フクヤマが「歴史の終焉」とさえ呼んだ、このグローバリゼーションの世界で、「多様性」は人類にとって、非常に重要なのではないでしょうか。
しかしお題目を唱えていても、しょうがありません。彼らの持つ文化性が、現在の世界で「市場性」を持つにはどうすれば良いか?このような難しい問題にぼくたちのチームは取り組んでいます。
一つの方向性としては、特に外国人ツーリストに手作りや草木染めが人気なので、そのようなツーリズム市場との接合を考えています。しかし、手織りや草木染は時間も手間もかかり、高コストとなります。それと最終製品の価格をどうバランスするかが問題です。
このプロジェクトは、消費する場所がちょっと違うだけで、消費する人もコンセプトもまさに「フェアトレード」です。
ディエンビエンフーは外国人観光客が多いので、ハノイの市場と競合する必要がないのが、ひとつ有利な点かもしれません。織物振興は他の3省でも行っていきます。また経過をお伝えします。
では。
ディエンビエンフーにて
フェアトレード・リソースセンター
代表 北澤 肯
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<第5回>
2009.5.23 up
フェアトレ-ドコットンの話 ④
みなさん、こんにちは。ベトナムから日本に戻り、早2か月。もう来週にはまたベトナムに戻り
ます。次もまた2か月くらい滞在し、ついにプロジェクト地を選定し、実施に入る予定です。
さて、この日本での2カ月ですが、なんだかいろいろと忙しいですね。前半はアースデー自転車ライドというイベントの準備と開催で、てんやわんやでした。当日は4月19日に快晴のもとで開催され、300人を超すサイクリストが集まりました!
半年前から準備を始め、とにかく安全確保が一番なので、気を使いました。僕は広報と保険と打ち上げの担当で、まあ、なんとかこなしました。個人的にはDAHONという自転車メーカーのDAHON GIRLSと閉会式で写真を一緒に撮れたのがうれしかったです!
さて、ここからが本題です。日本滞在の後半ですが、「児童労働反対世界デー」のキャンペーンの準備を現在やっています。キャンペーン自体は5月5日の子どもの日から6月30日までです。
児童労働反対世界デーは6月12日です。児童労働の問題を世界に知らしめようと、ILOによって定められました。

子どもの健やかな成長を妨げる児童労働ですが、世界では、約2億1800万人、子どもの7人に1人が児童労働に従事していると言われており(5歳~17歳、2006年ILO発表)、世界中で格差が広がる中、その底辺で子どもたちが犠牲になっています。
日本も批准するILO条約では、「原則として15歳未満の子どもの労働を禁止し、17歳までの子どもが行う最悪の形態の児童労働を撤廃するための即時・有効な措置を取る」ことを求めています。
世界の児童労働問題の解決に日本から貢献することを目指すNGO、労働組合、研究者などが構成する『児童労働ネットワーク』(代表 堀内光子/元ILO駐日大使・文京学院大学大学院客員教授)も、この日に向けて、5月5日から「児童労働反対世界デー・キャンペーン2009」を開始しています。
僕のフェアトレード・リソースセンターも会員団体として参加しています。
今年のキャンペーンのテーマは「最悪の児童労働と少女」です。今年は、1999年にILO総会で「最悪の形態の児童労働条約」が採択されて10周年になりますが、世界では依然として、1億人以上の子どもたちが人身売買や奴隷的な労働などの最悪の児童労働に従事しています。また、12歳未満の児童労働の半数以上は少女で、多くは貧困のために買春や過酷な家事労働の被害者となっています。
6月6日(土)のメインイベントでは、児童買春を取り上げた映画「闇の子供たち」の上映と、この映画のプロデューサー、椎名友紀子氏をお迎えしてのシンポジウムを行います。6月30日までの期間中には、東京、神奈川、愛知、福岡、大阪、埼玉、宮城で、17のイベントを開催します。
同時にキャンペーンでは署名活動を行い、児童労働と教育に対する日本政府の援助の強化を呼びかけます。さらに、缶バッジ(2個セット500円)を販売し、売上のうち300円を児童労働に取り組む活動に活用していきます。
どうぞみなさん、ご協力ください。
キャンペーンの詳細は下記のWEBをご覧下さいませ。
児童労働反対世界デー・キャンペーン2009
ではでは。ベトナムに行ってきます!!
フェアトレード・リソースセンター
代表 北澤 肯
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<第4回>
2009.4.7 up
フェアトレ-ドコットンの話 ③
こんにちは。先日ベトナムより帰国しました。今は、日本を空けている間にたまった仕事を片づけたり、秋に出版予定のフェアトレードの本の翻訳をしたり、コーヒーの本の企画を作ったり、自転車に乗ったり、花見に行ったり、忙しくしています。
それでは、今回はフェアトレード・コットンの話をします。どうしてコットンにフェアトレードが必要なのかは、第一回と第二回の記事をご覧ください。
コーヒーや紅茶、チョコレートバナナなどにくらべ、コットンのフェアトレードは比較的最近始まりました。FLO(国際フェアトレード認証機構)がフェアトレード・コットンの基準を策定し、生産者を認証したのは2005年になります。
これは、フランスのフェアトレード認証団体「マックスハベラーフランス」のコットン生産と流通に関する調査結果が元になって始まりました。フランス政府が、なんと約2億円もの調査費を助成し、この調査が行われたそうです。というのは、コットンを作っている生産者は、マリやブルキナファソ、ベニンなどの西アフリカに多く、これらの国はフランスの元植民地なのです。世界的なコットン相場の下落をかんがみての旧宗主国の親心(というか父権主義)でしょうか、政治的な背景もあるとは思いますが、フランスとしてはこれらの国のコットン生産者を支援しようと決めたのでした。

FLOの出している上の図によると、フェアトレードにより、2005年には、マリの生産者が
70%、セネガルの生産者が40%も高値で販売することができたとあります。
You Tubu 動画 ▲
画像中央の
クリックで再生 ※音量注意
また、左の映像はイギリスのフェアトレード財団が作成した、カメルーンでのフェアトレード・コットンの生産者に与える影響について。
この映像では価格のことだけではなく、ソーシャルプレミアム(社会的奨励金)によって作られた井戸や、それでどう彼らの生活が変わったか、また女性のエンパワーメントなどについても描かれています。英語なので、ちょっとしんどいですが、見てみてください。
FAIRTRADE FOUNDATION / YouTubeの中のテロップの抄訳はコチラ / 訳:宮崎道男
カメルーンのフェアトレードコットン
- カメルーンのコットン農業従事者は32万人います。
- その10%が認証されたフェアトレードコットンです。
- 一般の農業従事者が受け取るコットン1kgあたりの金額は20Pです。フェアトレードコットンは35%増しの27Pです。
- 2005年と2006年の2年間にカメルーンのフェアトレード農業従事者は422、788ポンドの社会基盤整備費用を受け取りました。
- フェアトレード事業は単なる慈善事業ではありません。一定の規準に沿って品質の向上、仕事へ意欲が持てるように動機付けしたり、責任感を持つよう指導します。
- フェアトレード事業へ移行するということは、現状を変える事であり、農業者たちの理解を得るのは、易しくない。ただ、女性達は、仕事ができ、井戸の新設により清潔な水の確保ができ、子供達への教育の機会ができることから、男性よりも容易に理解しました。
- フェアトレードの支援の井戸ができる以前は、5~10kmも離れたところに行かなければ安全な水はなく、止む無く汚染された水を飲んで、病気になり死んでゆく子供が沢山いました。
- フェアトレードの支援は、飲料水確保、とうもろこしの製粉機取得、学校の建設、学用品の調達、医療サービスにまで及んでいます。
また、フェアトレードとコットンについて、もしもっと深く知りたいということでしたら、
以下の2冊がお勧めです。ぜひどうぞ。
- あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実
- これでわかるフェアトレードハンドブック―世界を幸せにするしくみ
では次回は、イギリスで毎年3月におこなわれる「フェアトレード・フォートナイト(フェアトレード週間)」などについて書こうと思います。
ではでは。
フェアトレード・リソースセンター
代表 北澤 肯
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<第3回>
2009.2.20 up
ベトナムのフェアトレ-ド事情 ①
現在、ベトナムのハノイにいます。JICA(国際協力機構)のプロジェクトに参加するために、
年明け早々赴任しました。ハノイに着いた1月8日は、ダウンジャケットを着るほど寒かったのですが、現在(2月18日)、Tシャツ一枚でも暑いくらいです。ハノイの夏は本当に暑くなるようで、
今から戦々恐々としています。
農業農村開発省の中の私たちのオフィス
ベトナムの英雄ホーチミンさんが僕の机の前に鎮座し、見守ってくれています!さて現在、私が関わっているプロジェクトは、ベトナム北西部の地場産業を育成するプロジェクトです。地場産業が発展する中で、利益がその流通にかかわるすべての人、特に生産の末端に位置する農民や労働者の人たちに、公平に、適切にいきわたるように、「フェアトレード的な」視点をもって、プロジェクトにかかわれたらと思っています。
具体的にはマーケティングと製品開発が、僕の担当ですが、エコツアーも候補にあがっているので、これにもかかわれたらと思っています。
現在は、ベトナム国内の地場産業の色々な成功例をたずね、成功の要因を特定すべく、調査を続けています。そして、いくつかの産品を、今後カウンターパートの農業農村開発省とともに選定していく予定です。
ベトナムのフェアトレード事情
ベトナムはハンディクラフトの生産が盛んな国です。日本でも10年ほど前でしょうか、ベトナム雑貨が流行りました。そのハンディクラフトや布製品が、フェアトレード製品としてたくさん世界中へ輸出されています。
クラフトリンクというベトナムのNGOは、世界でも有名なフェアトレード団体です。
ベトナムで販売しているフェアトレード
のお茶 (ラベルが付いてる!)
僕がベトナムに来て一番驚いたのは、スーパーマーケットにフェアトレードラベルの付いたお茶が売っていることです!
ベトナムは、フェアトレードラベルが付いた製品が国内で売っている、世界で唯一の生産国なのです。これは、ADB(アジア開発銀行)で働いていたドミニクさんというオーストラリアの人が、ベトナム人の奥さんと一緒にBetter Dayというフェアトレードの会社をおこし、生産者支援から、国内での販売まで、先駆的な活動をしているからです。
上の写真のお茶の生産者
Kimさんとツーショットハノイ北部の、おしゃれなショップが並ぶタイホー湖畔のBetter Dayの店舗では、コーヒーや紅茶、ナッツなどのベトナム製フェアトレード製品から、イギリス製のフェアトレードチョコレート、オーガニック化粧品、エコバッグなどが棚に並んで、ハノイのエシカル・コンシューマー(倫理的消費者)でにぎわっています。なんと、お客さんの3割は、ハノイ在住の日本人だそうです。
Kimさんのオーガニックな茶畑
(Thai Nguyen省)※ 前回、「次回はコットンのフェアトレードについて話します」と書きましたが、予定を変更してベトナムでの活動について書きました。
次回もお楽しみに~。
フェアトレード・リソースセンター
代表 北澤 肯
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<第2回>
08.12.26 up
フェアトレ-ドとコットンの話 ②
「フェアトレードの世界へようこそ」も今回で第二回目です。第一回目に続いて、今回はコットンと環境の問題、そして貧困、貿易問題について考えてみます。
最初にコットンの環境への影響について話しましょう。コットンはもっとも多く農薬を使う農作物の一つといわれています。世界全体の農薬使用のうち22.5%が綿花栽培に使われています。またインドでは耕地面積の5%で綿花栽培がおこなわれており、農薬の54%が綿花に使われているそうです。
ウズベキスタンでは、死因の多くが、空気中に残る殺虫剤や肥料の成分による呼吸器疾患と言われています。
貿易問題、貧困問題に関してはどうでしょうか?前回で述べたとおり、コットンは途上国と先進国の両方で生産されています。そして、アメリカの平均的な綿花栽培農家は、年間14万4000ドル(約1500万円!!)もの多額の補助金を受け取っているのです。そして、この補助金により、世界の綿花相場が下がり、途上国の綿花栽培農家を苦しめているのです。一方、アフリカのベニンの一人当たりGDPは380ドル(約4万円)です。
1990年代より、インド中部デカン高原の綿花地帯(コットンベルト)では、借金苦からの綿花農家の自殺が相次ぎました。栽培コストが急上昇し、それに反比例するかのように、綿花国際価格が急落したのが原因と言われています。
綿花の売り渡し価格は94年に100kg2500ルピーだったが、今では1800ルピー。アメリカが自国農家に補助金を出して、安価な綿花を大量生産、大量輸出しているから価格が急落した。
カラムデゴディ村の長老ゴディさん(61)は訴えました。
なぜ豊かな米国農民が補助金に守られ、貧しいインド農民が苦しまなくてはならないのか。
(出典:毎日新聞2007.1.29)
朝目覚めて、テーブルにつき、南米でつくられたコーヒーや、中国のお茶や、アフリカ産のココアを飲む。私たちは仕事に出かける前に、既に世界の半分以上の人々から恩恵を受けているのです。
これは、マーティン・ルーサー・キング牧師の言葉です。
資源を持たない私たち日本人は、世界のほとんどすべての人たちから恩恵を受けていると言ってもいいかもしれません。例えば、高級品でない限り、私たちの着る服も、ほとんどがバングラデシュや中国といった途上国と言われる国々や地域で作られています。そしてその原料のコットンもそうです。そして、私たち先進国を支えている途上国の生産者達は、児童労働や農薬被害、また先進国の補助金により苦しめられているのです。こういった背景を受けて、世界中でコットンのフェアトレードが始まりつつあります。
次回は、コットンのフェアトレードについて詳しくお話します。
フェアトレード・リソースセンター
代表 北澤 肯
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<第1回>
2008.11.28 up
フェアトレ-ドとコットンの話 ①
みなさんこんにちは。僕はフェアトレード・リソースセンターの北澤です。これから、このオーガニックコットン流通機構(NOC)のウェブサイトで、定期的にフェアトレードについて書くことになりました。コットン、コーヒーについて、またフェアトレード市場についてなど、フェアトレードとフェアトレードをとりまく環境について、皆さんに伝えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
みなさんは、フェアトレードを知っていますか?最近、メディアなどでもよく耳にすることが多くなってきましたね。フェアトレードとは、買い物で参加する、国際協力活動の一つです。また、企業にとってはCSR(企業の社会的責任)、また起業家にとっては新しい社会的なビジネスモデル(ソーシャル・ベンチャー)と言えるかも知れません。
フェアトレードを簡単に説明します。フェアトレードとは、コーヒーやバナナ、コットンなどの一次産品、また手工芸品や衣料などを生産する途上国の生産者へ、適正な対価を支払い、彼らの社会的、経済的自立を支援するものです。フェアトレードは皆さんの関心のあるオーガニックコットンにとても関係しています。まだ始まったばかりですが、現在フェアトレード・コットン製品が世界中で流通しています。それでは、コットンがフェアトレードされなければならない背景について、見てみましょう。
コットンは罪深き産品!?
コットン(綿)は、私たちのすぐ身の回りのありふれた産品です。Tシャツや下着の原料ですから、それこそ文字通り、身の回り1ミリのところに常に存在していると言ってもいいでしょう。しかし、あまり多くの人は知りませんが、コットンは数ある農産品の中でも、とびぬけて環境破壊や人権侵害と関わっている、あの肌触りからは想像もできないほど、恐ろしい産品なのです。
コットンはありふれています。ありふれているとは、生産量が多いということです。それはつまりたくさんのおカネを生み出すことを意味します。ここに搾取や独占といった多くの問題があるのです。またたくさん生産されますから、環境への影響も甚大です。そして、コットンのもう一つの問題は、コーヒーやバナナと違って、途上国と先進国の両方で生産されるということです。ここに途上国と先進国の格差や、不公正な貿易の問題がおこってくるのです。
コットンと児童労働
コットン生産の問題を挙げていきましょう。児童労働の問題があります。インドでは45万人の6歳から14歳までの子どもが綿花栽培に従事し、受粉作業、除草、収穫をおこなっていると言われています。「貧しい国では子どもが働くのはしょうがない」「家計が助かるのだからいいじゃないか」との意見もありますが、児童労働は子どもから就学の機会を奪い、貧困の連鎖を作り出す悪しきものです。ウズベキスタンでは収穫期には学校が休校となり、教師もともに7歳児までが綿花摘みを強制されているそうです。ノルマを達せないと罰があったり、参加を拒むと退学処分。また有毒な殺虫剤を使用するため火傷を負ったり、視力を一時的に失う子もいるそうです。 あなたの着ているTシャツはどうでしょうか?その原料のコットンはどこで誰によって収穫されたものでしょうか?
次回はコットンと環境問題や貿易問題との関係について話したいと思います。
フェアトレード・リソースセンター
代表 北澤 肯
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