【NOC】コラム2010

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2010.2.28 up

何のために仕事しているのか?

プロフェッショナル仕事の流儀」というNHKの番組があります。

第137回2月16日の主人公は、上田泰己氏で、30代の若さで世界に注目されている
生命科学者です。
生命の謎を追求する20ものテーマに取り組み、どれもユニークで、この学会で最先端を走って
います。
番組ではDNAに組み込まれている1日24時間を決めている体内時計の仕組みを解明している様子を映し出していました。

スタジオで仕事の流儀について話す場面があり、最後に司会者から

何のために仕事をしているのか

と言う根源的な問いが出されました。
ここまで科学を突き詰めている人が、この根本的な問いにどのように答えるか興味が湧いて身を乗り出して聞き入りました。

当然、命の謎を解明するために仕事をしていると即座に答えるものと想像しました。

ところが上田氏は、言いよどみました。

うーん、何のために、何のために

と二度ほど自身に向かって答えを探すように呟きました。 なんと答えるだろうか期待は高まり
ました。
そしてぐっと抑えた調子で言いました。

そうですね、幸せのためでしょうかね

一瞬はらはらと力が抜けました。もっと崇高な、常人では味わえない高みで仕事をしている人から出る、感動を呼ぶような言葉が出てくると期待しました。

「あーあ、なんだ当たり前のことじゃないか」と思いました。番組は終わりチャンネルを変えてバンクーバオリンピックを見始めました。

ところが先ほどの上田氏の搾り出したようなあの言葉「幸せのために」という言葉が頭の中で渦を巻き始めました。

科学は何のために行われてきたのか?

何のために仕事しているのか?原子工学は原子爆弾になりました。化学工学は農薬で自然を汚染し、化学薬品で人の健康を損ねてしまいました。生命工学は遺伝子組み換え技術によって生命の攪乱をしています。
科学技術は常に道具でありその道具を使う側の意識によって、よくも悪くもなってきたのが近代の悲劇でした。

道具の開発はそれ自体が目的になると、強欲だけで動く人々に利用され、人類の不幸に繋がってゆき
ます。

科学を行う人は、この両刃の剣を握っているという自覚を常にもっていないと危険です。

この意味でわが日本の若き科学者上田氏が吐露したこの言葉は実は、大変重い言葉だったのです。
追いつけ追い越せのシャカリキ高度成長の時代に生きてきた筆者の頭からすると目から鱗の新鮮な言葉でした。

豊かな時代に生きる若い人々だからこそ持てる感性なのでしょう。
現代の若い人々は、エコロジーに関心が高く、フェアトレードを自然に受け取り、人間の本当の幸せの意味を理解しています。
この人たちが作る幸せの時代の到来を感じました。

あらゆる科学は人の幸せに繋がらなくては意味がありません。
こんなはっきりした結論は他にありません。

オーガニックコットンも、この仕事に係わる人々そしてご利用いただくお客様が
みんな幸せにならないと意味がないと言えます。

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日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮崎 道男
2010.2.18.

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2010.1.12 up

フェアトレードの考え方がオリンピックに浸透している。

フェアトレードの考え方がオリンピックに浸透している
昨年(2009年)の12月に、ロンドンのオリンピック・パラリンピック組織委員会LOCOG: The London Organising Committee of the Olympic Gamesand Paralympic Games)は、2012年の開催の際、フェアトレード認証のバナナ、茶、コーヒー、チョコレート製品を提供することを発表しました。


その他の物も社会的意義のある産物を使うとしています。

オリンピック会期中、出場者、関係者、観客を含めて1400万食の食事が用意されます。
畜産物はイギリス産を使用し、魚は、漁獲永続性に心配のないものに限定するといった、
今までにない一歩踏み込んだ考え方を示しました。

イギリスのフェアトレード財団Fairtrade Foundation)はLOCOGに、表彰式で使われる花や、イベントスタッフのユニフォームにもフェアトレード認証製品を採用するよう、さらなる提案をしています。

ロンドンの緑の党のメンバーのジェニー・ジョーンズ女史は、フェアトレードや
サスティナブル(持続可能性)な食品の採用について概ね歓迎の意向を示しましたが、
問題点も明らかにしました。
31トンものチキンの使用について、オーガニックや過度な加工のない自然な食材としての考え方が不足している点と動物愛護・保護の精神が欠けていると指摘しました。

これからはオリンピックをはじめとする国際的なイベントでは、「エコロジー」はもちろんの事
フェアトレード」「CSR、社会的責任」と言うテーマは避けて通れない時代に入ってきたことが判ります。

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日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮崎 道男
2010.1.12.

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