【NOC】海外レポート2008

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2008.11.28 up

ORGANIC EXCHANGEレポート(2008-10-9)より
2007~08年オーガニックコットン原綿の収穫量、152%の伸張


pla0061-060_s.jpgOrganic Cotton Farm & Fiber Report2008の発表によると2008年の世界のオーガニックコットンの収穫量は、22カ国、161,000ヘクタールで栽培され、152%伸びて145,872トン(668.58ベール)になった。全体の60%は既によく知られた生産背景のもので、それ以外は新規に計画され収穫されたものである。


このレポートは10月14から4日間ポルトガルのポルト市で行われた第6回オーガニックエクスチェンジ世界大会の中で発表された。世界大会では、オーガニックコットンの関係者が一堂に会した。著名な作家のJohn Elkington氏の基調講演があり、活発な意見交換があった。ポルトガル・グイマラにあるデヴィッツ・グループの紡績工場の見学会も行われた。この工場はGOTS認定の最初の認定工場の一つであった。

オーガニックコットン生産量の増加は、世界の大小小売業の旺盛な需要に応えてのことであった。2007年版オーガニックエクスチェンジ市場調査報告では、2006年のオーガニックコットン市場規模について1000億円と報告した。(2007年分は調査中)

オーガニックエクスチェンジの役員のラフィア・ペッパー氏は

小売業も農業者も共に来るべきオーガニックコットン市場の拡大に備えて体勢を整えている。

としている。更に企画担当のサイモン・フェリーノ氏は

適格な市場調査、販売担当者の教育、適正価格の安定策が功を奏せば、オーガニックコットン市場は急速に拡大する。

と語った。主な栽培地はインド、シリア、トルコ、中国、タンザニア、アメリカ、ウガンダ、ペルー、エジプト、ブルキナファッソで、特筆すべきは長くトップを走っていたトルコを好調なインドが抜き去ったことである。増加のほとんどの分が、インドの増加分であった。

これで全世界で収穫される綿に占めるオーガニックコットンの割合は0.55%になった模様である。オーガニックコットンは、有害化学農薬を使わず、土壌保全に努め栽培されて来た。

オーガニックエクスチェンジは2002年にスタートし、世界中で頻繁に普及のための会議を開き、販売の講習会を行ってきた。農業者から小売業の人々のところに直接足を運びオーガニックコットンの普及の先頭に立ってきた。活動してきた国は、ブラジル、中国、インド、南アフリカ、タイランド、ウガンダ、イギリス、アメリカである。

この先、12月にはデンマークで、講習会を行う。2009年には2月にインド、3月はドイツ、4月にペルー、5月にエジプト、6月にオランダ、9月にイギリス、12月にスウェーデンを予定している。

そして第7回Organic Exchange Global Conference and Marketplaceは2009年10月にワシントン州シアトルで開催を予定している。

                            翻訳:宮﨑道男

急速に拡大したインドオーガニックコットン生産、その秘密とは・・・


今年のインドの収穫量は、昨年の収穫量の292%という驚異的な伸びを示して、ついに世界のオーガニックコットンの半分をまかなう規模までになってしまいました。

オーガニックコットンであることから、もちろん化学肥料なし、殺虫剤なし、除草剤なし、遺伝子組み換えなしで成し遂げた結果であるということは重要です。今後、確実にこの分野の世界のリーダーとなって、更なる増産の可能性を見せています。

日本でいう農林省のような機関APEDA(Agricultural and Processed Food Products Export Development Authority)は、オーガニックの規準づくりを進め、市場開拓を積極的に行っています。このところのオーガニック市場の活況に呼応して、国を挙げて輸出増進に務めています。政府はOrganic Cotton Advisory Board( オーガニックコットン諮問機関)を作ったり、NCOF(National Center for Organic Farming) をニューデリーに開設して大学や研究機関、NGOなどを通じて農業技術の開発や資金援助を行っています。
マディア・パラディッシュ州は46%のオーガニックコットン農家と83%のオーガニック移行中コットン農家を擁しています。その他、マハラシュトラ地区はオーガニック農家22%、移行中が9%。オリシャ州はオーガニック農家29%、移行中は7%となっています。農家の収入が上がり、モチベーションが高くなる。農業技術が進歩し、収穫効率が上がる。そしてそこにタイミングよく資金援助が行われきて以上のような結果になりました。

参考ホームページLinkIcon

来年の見通し2008-2009


オーガニックコットン生産に係わる国、ベニン、ブルキナファッソ、インド、カザフスタン、マリ、ニカラグア、セネガルの七か国とブラジル、中国、エジプト、パラグアイ ペルー、ザンビアなど特別なオーガニックプロジェクトを持つ国6ヶ国から、収穫見通しが報告されています。また、インドにおいて、来年は移行中コットンが続々とオーガニック認証を受けて転換してゆくため、大きな増加になるものと見られています。
今年の145、872トンに対して224,722トンと154%の更なる増産が予想されています。
さらに新たにバングラディッシュやアルゼンチンの収穫量が加わるという見通しもあり、そうすると250、000~280、000トンにもなり171%~192%の増加ということになります。この各国の活発な取り組みは、世界のオーガニック製品に対する旺盛な需要の高まりに呼応してのことで、オーガニック農業技術の進歩と資金の供給が順調に伸びてきてさらに良い上昇循環が起きつつあります。
今後の課題は、適格なオーガニック市場の予測システムを開発し、農家が栽培を始める前に品質と生産量を決められることと、栽培過程で起きる資金需要に適宜応え、生産されたコットンが確実に引き取られる仕組みを作り上げることです。これが成功すれば、オーガニック農業はしっかりと定着してゆくものと見られています。

オーガニックコットン生産国トップ10


3年間の推移(単位Kgトン):ORGANIC EXCHANGE REPORT2008より

順位 国名 05~06 06~07 07~08
1 インド 12483 18790 73702
2 シリア
2500 28000
3 トルコ 14360 23152 24440
4 中国 2532 4079 7354
5 タンザニア 649 1662 2852
6 アメリカ 2512 1918 2716
7 ウガンダ 1000 1798 2545
8 ペルー 1603 2017 1339
9 エジプト 240 250 761
10 ブルキナファッソ 200 143 436
世界総生産 37799 57731 145865

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日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮崎 道男

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2008.3.18 up

2007年オーガニックコットン市場最新情報
ORGANIC EXCHANGEレポートより


2006年と2007年の世界のオーガニックコットン市場は目覚しい成長ぶりを見せました。
アパレル、日用品、インテリア用品のオーガニックブランドがたくさん誕生しています。
商品の市場の活況に呼応して、オーガニック綿の栽培の耕作面積も広がり、多様な地域で栽培されるようになってきています。
世界の50の主要企業がオーガニックコットンの本格的な販売計画を進め、中小のメーカー、小売店1500社が新たに取り組みました。
オーガニック綿の新規栽培地も67箇所増えました。

2006-2007年 オーガニックコットン市場の成長について


2001年から2010年までのオーガニックコットン小売売り上げ金額の推移は以下のとおりです。

■ 2001年 269億円
実績
■ 2005年 641億円
実績
■ 2006年 1180億円
実績
■ 2007年 2162億円
実績
■ 2008年 3790億円
見通し
■ 2009年 5522億円
見通し
■ 2010年 7450億円
見通し


オーガニック綿使用量から見たトップ5社のランキング推移は以下のとおりです。


2005年 2006年 2007年
1 Nike Wal-mart/Sam’s Club Wal-mart/Sam’s Club
2 Coop Switzerland Nike Nike
3 Patagonia Coop Switzerland Woolworth’s South Africa
4 Otto Group Patagonia Coop Switzerland
5 Wal-mart/Sam’s Club Otto Group C&A

生産量伸長の要因


  • 綿花生産者を支援するプログラムや収穫量の安定した品種の改良が進んだ。
  • 認証付きのオーガニックコットン製品が、環境保全、背景の透明性、取り引きの公正さという点で消費市場から信頼されている。
  • オーガニックエクスチェンジOEの背景追跡調査のサービスの利用が増えた。OE Online Tracking Service/製品から農場までオーガニックコットンであることを追跡調査できる仕組み。

成長の要因


  • 多くの一般消費者の意識がエコや健康のテーマを優先するようになり、洋服や生活用品、インテリア用品まで生活に採り入れるようになった。
  • 多くの企業がエコをテーマに商品戦略を練り、オーガニックコットンを積極的に採用するようになった。
  • この数年オーガニックコットン製品を多くの企業が、取り扱いを続けたことにより消費市場に定着してきた。主な企業は、スイス生協、H&M(へネス&モーリッツ)、リーバイス、マークスアンドスペンサー、ナイキ、ノードストローム、ティンバーランド、ウォールマート、南ア・ウルワースが大手の企業で、その他エデン、ガイアム、ハナアンダーソン、インディジーノス・デザイン、ルームステイト、アラナ、アンダーザカノピーetc.
  • 小売企業もオーガニックコットン商品ラインを導入。バーニーズ、C&A,ネクスト、ターゲット、ポテリーバーンズ、ステラマッカートニー、
  • 各企業の行うプロモーションが、消費者に容易に理解されるようになった。


トレンド


  • 数多くの優れた商品が目覚しい規模で展開されるようになってきた。
  • ウールや麻や皮革、竹繊維、ヘンプ、リヨセル(テンセル)大豆繊維、*BASICコットン、再生ポリエステル、再生ポリプロピレンなどの繊維を混ぜ合わせて新しい需要を掘り起こしてゆく。

★BASICコットン(Biological Agriculture System in Cotton/殺虫剤を最小限に抑えたコットン)

  • 各種の認証ラベルが良く知られるようになってゆく。

OE Blended,OE100 オーガニックコットンと一般綿他の繊維を混ぜるものと、 混ぜずに100%の証明をするもの基準

 GOTS   製造工程のエコ基準

 the Global Organic Textile Standards
 Oeko-Tex100   製造工程のエコ基準
 Blue Sign   製造工程の基準
 SA8000   社会的信頼性・フェアトレード

Social Accountability
FLO   フェアトレード認証

  • 各企業がオーガニックコットン製品に特別なブランドネームやロゴを付けて展開してゆくのでテーマが伝わりやすくなる。

結論


  • 小売市場は2008年3850億円、2009年は5500億円、2010年7480億円を予想している。
  • この3年間のオーガニックコットン市場の拡大は間違いない。原綿の生産量も需要動向に影響されるものの、毎年40%の拡大が予想されている。

NOCからのコメント


世界の需要が順調に伸びてきて、大手の企業もなんらかの形でオーガニックコットンを取り入れようとしています。消費者にオーガニックコットンの社会的メッセージが伝わる速度が高まると、更にマーケット規模が拡大し、更に売り上げが伸びると予測されています。そうなると必ず起きるのが、原料背景の信憑性の問題です。オーガニック綿にたとえ1%の一般綿を混ぜても、90%混ぜても、その混合率は決して検証できないという事実があります。OEでも従来5%混入のオーガニックコットンという言い方をしてきましたが、オーガニック綿を使わず、オーガニックを名乗って、市場展開している会社フリーライド(只乗り)がいくつか疑われ、信頼性の問題から、ブレンド規準を作りました。マーケットの拡大に乗じてオーガニック認証が疎かになると、信頼は失われオーガニックコットンそのものの存在が消えてしまいます。折角のオーガニックブームですが、しっかりと守るべきところは守り常に本物を提供して行くことが大切です。

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日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮崎 道男
2008.3.3.

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